この新しい一連の論文で、日本語だけでなく他の主要言語を学び、教え、研究する新しい方法を提示します。多くのSLA(第二言語習得)の研究者の方々は、この領域に関する満足いく学説が見つからないとお思いでしょう。それは(コンピューター上のでない)人間の発する言語自体が微妙であいまいな概念を含んでいて、その点が具体的で適格な表現を好む格式的文体の言語とは違っているからです。インターネット普及前の時代の研究テーマについてよりお知りになりたいのであれば、Rod Ellisの 『Understanding Second Language Acquisition』 をお読みください。この領域の研究を始めようとする人の役に立つ全体図がよく示されており、しかも手軽に読める本です。また、参考文献が豊富に紹介されており、インターネット普及前の時代の方法論や研究テーマについての知識を深めるきっかけとなるでしょう。
しかしながら、CALL (Computer Assisted Language Learning)や、そこから派生した領域であるIALL (Internet Assisted Language Learning)・DALL (Digital Assisted Language Learning)については参考になる資料も不足しており、実際、私がよく知っていることについても十分に論じている研究も見当たりません。
元来、IALLの方法を概念化したのは私が"Learning Japanese Through The Internet"を書いたときです。その後その概念をDALLまで広めました。私が統合的かつ革新的言語学習の方法を作り上げる際、インターネットだけでなくデジタル技術も使うからです。